米澤穂信
1978年岐阜県生まれ。2001年、第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。
主な著作として『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』『さよなら妖精』『春期限定いちごタルト事件』『犬はどこだ』『ボトルネ
米澤屋書店 米澤穂信 文藝春秋 2023/12/31 2021/11/10 発行 |
『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。いま最も次回作が待ち望まれるミステリ作家・米澤穂信。 次々と魅力的な謎を生み出す作家の頭の中はどうなっているのか? 米澤さんの頭の中を満たしてきたのはどんな本たちなのか。作家生活20年の節目に、米澤さんの心を捉え、人気ミステリ作家を形作ってきた本を一気見せ。米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本を一冊にまとめたもの ************************** 読みたくなった本が大量発生してしまう。 アシモフの『黒後家蜘蛛の会』とか |
米澤穂信と古典部 米澤穂信 角川書店 2023/12/18 2017/10/13 発行 |
黒牢城 米澤穂信 角川書店 2023/12/10 2021/6/2 発行 |
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。 ********************** 第166回直木賞 受賞作 **************** 地下牢に閉じ込められている黒田官兵衛を安楽椅子探偵役にしたミステリ 官兵衛が捕まるという入口、村重が城を出るという出口の間に何があったのかを創作する--ーーー以上は著者の意図したところ 籠城すれば信頼したはずの者への疑心暗鬼がわき、他の皆も不安になって、少しの事件も結団力の低下や逃亡のきっかけになる。村重の心理を描きどのように危機を回避していくのかがミステリー仕立てになっている。心理を追いかけていくウチにどんどん読み進んだ。 |
ふたりの距離の概算 米澤穂信 角川書店 2022/8/18 2010/6/30 発行 |
春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する! 古典部第5弾 ****************** |
氷菓 The nice of time 米澤穂信 角川文庫 2022/5/27 2001/11/1 発行 |
いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ〈古典部 〉シリーズ。記念碑的デビュー作。第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。 *********************** |
リカーシブル 米澤穂信 新潮社 2022/5/21 2013/1/20 発行 |
父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知る―。血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて地方都市のミステリーに迫る。 *************** リカーシブルとはーーー |
クドリャフカの順番 「十文字」事件 米澤穂信 角川書店 2022/5/20 平成17/6/30 発行 |
待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!目指すは文集の完売だ!!盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は事件の謎に挑むはめに…。大人気“古典部”シリーズ第3弾。 ********************** クドリャフカって何?ーーー |
遠まわりする雛 米澤穂信 角川文庫 2022/2/28 平成22/7/25 発行 |
省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する―。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか“古典部”を過ぎゆく1年を描いた全7編。 ***************************** 初読みの作家さん。直木賞の作品「黒牢城」に興味を覚え、読みたかったが図書館ではまだ読めないので違うものにしたら、予想外の高校生青春モノ。高校生にしては語彙も表現力もありの設定。ずいぶん頭の中で考えぼやくんだなあ、と読むのが億劫になりかけると、すすっと謎解きをするパターンでちょっとミステリ。 「古典部」の4作目だというから1作目から読んでみようかな。 |