武田 邦彦
1943年東京生まれ。東京大学教養学部卒業。芝浦工業大学材料工学科教授。
前、環境・情報材料センター長。工学博士。
66年旭化成入社後、同社ウラン濃縮研究所長などを経て、現職。自己代謝材料の開発に取り組む。
日本エネルギー学会賞、工学教育賞(倫理)などを受賞。
主な著書に『分離のしくみ』『産業連携とその将来』や『「リサイクル」汚染列島』、『リサイクル幻想』等がある。
「リサイクル」は「環境によい」の矛盾をついた『「リサイクル」してはいけない』(小社刊)は、
各マスコミで取り上げられ大きな反響を呼んだ。
環境問題はなぜウソがまかり通るのか 武田 邦彦 2007/9/17 2021/10/18 再読 2007/3/12 発行 |
武田 邦彦 青春出版社 2010/5/15 2009/7/15 発行 |
環壊破壊、地球温暖化に歯止めをかけるため、ペットボトルや紙を「リサイクル」したり、ゴミを細かく分別したりするといった「エコ活動」は、もはや「常識」となっている。しかし、そのエコ活動こそ、皮肉にも環境破壊を進める原因である。本書では、実は環境に悪い「リサイクル」の隠された真実を明るみにし、本当に環境にやさしい生活とは何かを解説する。私たちがこれまで考えていた「良いこと」と「悪いこと」の価値観が大きく変わる1冊。(表紙扉) 第一章 一「リサイクル」が環境を汚す 第二章 ―大切な資源を食いつぶす「再生紙」 第三章 ―「省エネ家電」に買い替えてはいけない 第四章 ―間違つた理解の「環境にいいもの悪いもの」 第五章 ―「環境の時代」でも止まらない利便性の追求 第六章 ―都合のいい「エコ運動」にだまされるな 第七章 ―環境のために私たちは何をするべきか |
暴走する 「偽」環境ビジネス 武田 邦彦 KKベストセラーズ 2010/4/16 2009/3/20 発行 |
偽善エコロジー 武田 邦彦 幻冬舎文庫 2009/1/25 2008/5/30 発行 |
いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない。「レジ袋をやめエコバッグにすると、かえって石油の消費が増える」「冷房を28℃に設定しても温暖化は止められない」「多額の税金と手間をかけて分別したゴミ、そのほとんどが焼却される」「リサイクル料を業者に払った廃家電は、違法に中古で流れている」……かようにエコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床となっている。「何が本当のエコか」がわかる環境間題の新しい教科書。 ********************* |
暴走する 「地球温暖化」論 洗脳・煽動・歪曲の数々 2008/7/15 2007/12/15 発行 |
日本社会を不幸にする エコロジー幻想 「環境に優しい」が環境を破壊する 武田 邦彦 2007/8/21 2001/5/25 発行 |
* 部分的には正しく全体では間違っているエコロジー * 「環境に優しい生活」の科学的な間違い 「いなか暮らし」が環境を悪化させる 「自然エネルギー利用」というエゴ 「省エネ製品」が省エネにならない仕組み 「環境に優しい」というレッテルさえあれば安心してしまう 大見出しや小見出しを見ているだけで今までの思い違いの多さに気付かされる。 例えば =せっけん対洗剤 = 合成洗剤を使った排水が環境を汚すから自然から作った石けんがいい、と思い込んで粉石けんで洗濯をしているのだけど、「有機汚濁につながる界面活性剤は石けんのほうが四倍多い」のだとか。 研究が進んできて、安全で環境にも悪くない合成洗剤が出現し、どちらがいいのかは好みの問題に行き着くのだとか。ーーー知らなかった〜。 「電気の要らないテレビ」が発明されても、テレビを作るために使った資源を、電気代でカバーするには37年もかかる。工業製品の多くは「作るときに膨大な資源を使っている」 「ガソリンが無くても走る自動車」が発明されても、自動車を作るために使った資源を、ガソリン代でカバーするには24年かかる。「省エネ自動車」を見たとき、その後ろの背後霊を見なければいけない。 「人に優しい環境」は1万年前のDNAが覚えているので冷房病があるが、暖房病はない。 心の満足が得られるには「感動のある環境」で生活すること、物の時代に別れを告げ心の時代を築きましょうと訴える。 本当の意味での環境にやさしい生活とは何かを語った目からウロコの一冊。 |
「リサイクル」 汚染列島 武田 邦彦 青春出版社 2006/1/25 |
「環境」にも「身体」にも悪いリサイクル社会の危険性とは・・・・・・・。 「ゴミは資源になるどころか、リサイクルする為にはゴミ自身を捨てるよりも多くの資源を使い、地球環境を悪くする」のだから、ゴミを分別することで環境を守るというのは間違っている。紙やペットボトルの再生の為に石油を消費するのは間違い、風力発電で環境が悪化、砂漠の緑化で地球環境はどうなっていくのか・・・・・・。 「日本でリサイクルが社会的システムとして大規模に行われるようになった一つの原因が、ダイオキシンの毒性として問題が大きく取り上げられたことにもよります。大量生産、大量消費が続く、廃棄物は出る、廃棄物貯蔵所は満杯になる、埋め立ては環境を破壊する、そうかといって焼却すればダイオキシンが出る。だからリサイクルするのだと、最後の段階で考えが大きくジャンプしてリサイクルを進めることになったのです。」 以前読んだ 「ゴミは燃やせ」 立石勝規著 も、「リサイクル」が絶対的な正義となっている現状に対して警鐘を鳴らす本だった。リサイクル神話の呪縛を解くことはなかなか困難なようだが何が本当かを見直さなければいけないと思う。 地球温暖化理論についても同様で「地球温暖化の真実」 住明正著 には、「研究者は『地球は温暖化している』と言わなきゃ予算が下りない。ということでいつの問にか、地球温暖化ということが既成の事実として一人歩きを始める。するとマスコミは、さらにすべてのことをそれに結びつける。」と書いている。 ティッシュペーパーもトイレットロールもリサイクル品を使わなきゃと思っていたが、リサイクル産業が生産を増やすことを目標とするのは本末転倒なのに、最近は種類も増えてきた気がする。これは、きっとおかしいことなのだ。今まで、いいと思ってやっていたことが無駄、むしろ悪いことだったなんて・・・・・・。 |