幸田 真音 (こうだ まいん) |
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社での債券ディーラーなどを経て、
95年『ザ・ヘッジ回避』(文庫版は『小説ヘッジファンド』)で作家に転身。
タイムリーな経済トピックスをテ一マに、熾烈な企業闘争のなかでも矜持を失わない人間たちを鮮やかに
描く経済小説界の旗手。
著書は『日本国債』『凛例の宙』『代行返上』『コイン・トス』『日銀券』『周極星』
『タックス・シェルター』などのほか、歴史経済小説『藍色のベンチャー』(文庫版は『あきんど絹屋半兵衛』)、
エッセイ集『表の顔と裏の顔』など多数。
雑誌・新聞での執筆活動だけでなく、テレビのコメンテーターやラジオのパーソナリティーとしても活躍。
また、政府税制調査会、財政制度等審議会などの委員も務める。
公式ホームベージ http://www.kt.rim.or.jp/~maink/
人工知能 幸田真音 PHP 2020/3/6 2019/3/4 発行 |
中学生の頃から悪さばかりしてきた、新谷凱。いつも行き当たりばったりの人生を送ってきた彼が、唯一興味を持てたもの―それは「人工知能」の世界だった。携帯電話会社でのアルバイトや電気機器メーカーでの企画開発などを経て、AIに携わる仕事に就いた凱。その企業で彼は、ある事件の捜査に協力することになる。その事件とは、自動運転技術が搭載された試験中の車が、人を轢いたというものだった…。(Bookデータベース) *********************** 主人公の凱についての物語が長すぎる。いつになったら人工知能の話になるのかと・・・・。 文章は読みやすくサクサク読めたが、人工知能についてもっと深く知りたかったような・・・。 「人工知能の洗脳」というのは面白かった。結局、機械は使う人の問題であり、まだまだAIに人が使われるようなSFの世界ではないと言うことかな。 |
この日のために 池田勇人・東京五輪への軌跡 上・下 幸田 真音 角川書店 2018/8/20 2016/4/30 発行 |
広島県の造り酒屋に生まれた池田勇人は、大蔵省に入って5年目に全身から膿が吹き出す「落葉状天疱瘡」という難病に罹り、生死をさまよう闘病の中で退転を余儀なくされた。絶望の底に叩きつけられた池田だったが、奇跡的に同省へ復職、仕事ぶりの卓抜さから、主税局長、次官と上り詰めたのち、政治の世界へと身を投じる。時を同じくして、朝日新聞政治部の記者で水泳指導者としても活動する田畑政治は、幻となったオリンピックを再び東京で開催しようと動き始める―。(上) 政治家に転身した池田勇人は着実に要職を踏み、ついに首相に就任。東京オリンピック開催準備の政府責任者として、首都大改造、東海道新幹線の建設などを指揮、経済成長を牽引する。しかし、開催直前、病魔が池田を襲う。一方、東京五輪決定を機に組織委員会事務総長に就任した元朝日新聞記者の田畑政治は、突如湧き起った責任問題で事務総長辞任に追い込まれてしまう。「記憶に残る大会に」「経済成長に弾みを」…。それぞれの理想を掲げて奔走した二人。そしてついに「この日」は訪れた―。(下) ************************** 戦前の第1回目の五輪誘致から話は始まる。開催が東京に決まったが、戦争が始まり財源もなく辞退することになった。 戦後、再びオリンピックに夢をかけ、誘致に尽力した人たちがいる。オリンピックを開催するには、どのような努力が必要か、根回しも政治的駆け引きも。 スポーツ界で尽力したにもかかわらず、開催時には役員から外されてしまった人もいる。誘致の努力の中には、水泳で優れた記録を出した選手、選手を育てた人物にも光を当てている。かつてこんなに日本が水泳で強かったなんて知らなかった。 池田勇人は、五輪開催時の首相ではあるが、たまたまそうであっただけのような気がする。 池田勇人を描きたかったのか。 激動の昭和史のおさらいのような本であった。 |
大暴落 ゲラ 幸田真音 中央公論新社 2017/11/3 2017/3/10 発行 |
与党・明正党の総裁選で惜敗しながら、野党議員の投票により日本初の女性総理大臣となった三崎皓子。党の重鎮議員の反対で組閣もままならない。そんななか、危機管理官より、「秩父に大雨が降っており、このままでは荒川が決壊、都心が水に沈む可能性がある」との情報が入る。さらに追い打ちをかけるように、台風八号と九号が発生。皓子は日本では例がない「緊急事態宣言」を提案するが、経済の停滞を理由に閣内で反対の声が上がり――。
あかね銀行のディーリングルームではその頃、「なんだこれは! 」絶叫が響いていた。一瞬でドル円相場が20円も飛び、159円をつけたのだ。「ガラだ! 大暴落だ! 」――。 東京都心を直撃する大規模な自然災害、ゼロ金利政策を続ける日銀への信用不安。いつ現実のものとなってもおかしくない二つの危機に襲われた日本を、皓子はどのように救うのか? (Bookデータベース) ************************** 「スケープゴート」の続編。 |
スケープゴート 幸田 真音 中央公論新社 2016/7/16 2014/10/10 発行 |
政権奪還を狙う明正党の「選挙の顔」となり、金融大臣に就いた経済学者の三崎皓子。権力、欲望、嫉妬が渦巻く永田町。彼女は“生贄”か、それとも“ジャンヌ・ダルク”か!? ******************* 経済学者の三崎皓子は、民間大臣→選挙の顔→官房長官と、総理の山城に強引に巻き込まれていく。 タイトルがスケープゴートだから、巻きこまれた後でどんなにひどい境遇に落とされるのかと、はらはらしながら読んでいったが、むしろとんとん拍子に出世していった。知識も人脈も決断力も家族の協力も、すべて揃っているからでもあるが、読んでいて爽快。 時の総理が倒れ総裁選挙に出馬し立候補する。初の女性総理大臣が誕生か。 皓子は、権力.欲望.嫉妬が渦巻く永田町では女性議員はスケープゴート役だ、と思いつつハードルを越えていく強さがあって、読後感もいい。 組閣連絡から皇居での認証式、階段でのお披露目撮影が詳細に描かれていたり、現在置かれている日本の経済状況や政治の状況を表現していてわかりやすい。 一気に読み終えた。 |
財務省の階段 幸田 真音 角川書店 平成23/7/30 発行 |
* 議事堂の穴 * 日本銀行の壁 * 金融市場の窓 * 財務省の階段 * ニュースの枠 * 幹事長室の扉 2話を読んだところで止めた |
ナナフシ 幸田真音 文芸春秋 2015/9/4 2015/3/1 発行 |
人は何度でも蘇生する。「ナナフシ」のように 誇りを無くした男と、夢を失った少女。愛情を注ぎ合う親子のような二人が、傷付きながらも再生していく様を描いた奇跡の人間ドラマ。 ファンドマネジャーとして活躍していた深尾真司は、2008年に起きた世界的な金融危機に見舞われ全てを失い、コンビニの雇われ店長として働いていた。あ る日コンビニで、彩弓と名乗る行き倒れの女を助ける。トラブルの種を抱え辟易とする深尾だが、不思議な昆虫「ナナフシ」のような細い肢体と切なさを持つ彩 弓に亡くなった自分の娘の姿を重ね、彼女の面倒を見ようとする。彩弓は将来を嘱望されたバイオリニストだったが、病を抱え、右手の神経を失おうとしてい た。「もう、目の前で大切な人を失いたくない」自らの全てと引き換えにでも彩弓の命と右手を救おうとした深尾は、かつて憎しみさえも抱いた金融市場に、ふ たたび身を委ねることを決意する―。著者初の人間ドラマ![BOOKデータベースより] ************************* 周囲に擬態し、四肢を自切し再生することで自然界を生き延びようとする「ナナフシ」 か弱くも気高いナナフシからインスピレーションを受けて書かれた初の人間ドラマだそうである(担当編集者の言葉から) 赤の他人で親子のようになれるのかが私には疑問だったので、どうもきれいごとのようにしか思えなかった。他の読者の言葉家族ゴッコがぴったりだ。 お金を稼ぐために金融界に戻るという設定で、投資顧問会社での仕事の描写もあるが、取ってつけたようでーーーーー人間ドラマより経済小説を書いてほしいなあ。 |
天佑なり 上・下 幸田 真音 角川書店 2013/11/7 2013/6/30 発行 |
仙台藩の足軽の家にもらわれてきた子、のちの高橋是清は、横浜で英会話を学び、13歳で渡米。契約社会のアメリカでは、奴隷として売られる体験もし、帰国 後は官・民でさまざまな職に就く。教師、官吏、相場師、銀行員…、彼の武器は堪能な英語力と、型破りな発想力、そして持ち前の楽天主義。転職と失敗を繰り 返しつつも、現場からの視点を失わないその姿勢は、一流の財政センスへと結実してゆく。歴史経済小説! (BOOKデータベースより) *************** ?「天佑なり」・・・日露戦争の戦費調達のためロンドンでの国債売り出しに成功した際、天の恵みに感謝して発した高橋是清の言葉。天佑とは天の加護。天のたすけのこと。 幕末から明治にかけては、全く奇跡の様な時代だ。是清は13歳でアメリカに渡る。 東大予備門に進学するための日本初の進学予備校ともいえる共立(きょうりゅう)学校を再興し、校長として教壇に立っていた是清が、当時はまだ二十四歳だった ! 他の人物も皆若い、いろんな人が積極的に外国に行き、外国語をマスターし、諸外国を相手に日本のために励んでいた凄い時代だ。 是清は、欧米を視察して制度設計を研究し、日本の特許制度の基礎を創って、初代特許局の局長に就いていたこともある。 有名なのは、日露戦争の時の公債を発行し、資金集めに成功したことだが、国力のない小さな島国でしかない日本だから、どれほどの困難の中で達成できたかがよくわかるように描写されている。 何度も人に請われ、要職に就く。行動力と判断力に優れていたのだ。日本を救った人物の一人なのに、軍が力を強めようとしている中、軍縮に力を注ぎ、軍の反発を買い、二・二六事件で惨殺される。 無駄な言葉はなく、それでいて読み易く、歴史上の出来事はもちろん、金融や財政のことも時代とともに解説されていて、たいへん勉強になった。 |
RUNWAY ランウェイ 幸田 真音 集英社 2011/12/27 2011/9/27 発行 「MAQUIA] 掲載 |
有名ブランドのセールス・スタッフからバイヤーに抜擢された真昼。初めての買い付けに手応えを感じ、さらなる飛躍を胸に2度目のミラノへ向かった彼女に、思いもよらぬ人生の選択肢が突き付けられて…。 先輩バイヤー、元カレ、セレクト・ショップのやり手バイヤー、イタリア人の恋人、それぞれの思惑が絡まって、真昼の運命はうねるように動き出す―。ファッション業界を舞台に描く仕事と恋の物語。 ***************** |
日本人が知らない 日本経済の大問題 野口 悠紀雄 幸田 真音 三笠書房 2011/5/18 2011/1/10 発行 |
舶来屋 幸田 真音 新潮社 2009/12/14 2009/7/25 発行 |
戦時下の天津で出会った、西洋の一流品。その圧倒的な輝きは、東京の焼け野原に戻っても長市郎の胸から去らなかった―。エルメス、グッチを
はじめ数々の高級品を初めて紹介した「サンモトヤマ」創業者・茂登山長市郎。戦後の闇市から出発し日本にブランド・ビジネスを確立した男をモデルに、昭和
の商人の半生を描く、痛快で心にしみる一代記。 ***************************** 私たちは、ブランド・ブームと呼ばれる消費文化を通して、西欧文化を学んだ世代だ。その仕掛け人であり、生みの親である茂登山長市郎氏の生涯を描いている。 |
CC: カーボンコピー 幸田 真音 中央公論新社 2009/5/4 2008/11/25 発行 |
Hello、 CEO. 幸田 真音 光文社 2008/8/25 2007/9/25 発行 |
あなたの余命教えます 幸田 真音 講談社 2008/7/6 2008/3/24 発行 「小説現代」2007/2月号〜6月号 |
まあ、何というタイトルでしょう。自分の余命ってちょっと気になる。興味津々で読み始める。 著者がある人から聞いた話という体裁で話が進んでいく。 余命を教えますというサイトを見て、定年が近くなった永関は自分の余命に関心を持ち、アガスティア研究所へ行く。そこで一緒にオリエンテーションを受けたのは、愛人の妻の余命を知って別れの決心をしようとしているアオヤマミチコ、これから同居しようとする姑の余命が知りたいスズキ夫妻、年寄りの愛人の余命を知りたいコムスメたち。皆は連絡先を教えあい、ただし仮名で、永関もタダノ・ゴロウと名乗りあった。数日後、他の者達からそれぞれ相談を持ちかけられ・・・・・・。 皆には様々な事情があり、心の動きがまた興味深い。それぞれの余命が計算されて結果が出ると、思いがけない心理が働き、想像とは違った展開になっていく。 余命を計算できるソフトを開発・・・DNAの解析、病歴、性格、細かいことまで何日もかけて質問に答えると余命が計算されて出るというから幸田さんはSFを書いたのかと思ったが、なかなか面白い心理ドラマだった。 余命の解析、データの集積、これをビジネスに応用しようと考える者も出る。今の世の中は、データが何かしら何処かから知らないうちに集まってくる。ビジネスに利用できるが、悪用することも出来る。「余命を教える」ことからの心理ドラマだけでなく、個人情報が筒抜けになっている怖さも教えられた。 とても面白かった。今までの幸田氏の作品とは一味違う楽しさだった。 |
バイアウト 幸田真音 文芸春秋 2007/6/12 2007/5/15 発行 |
BUYOUT(企業買収) 広田美潮はラーンス・ブラザーズ証券会社のエクイティキャピタル・マーケッツ(資本市場部・株式チーム)に所属している。 美潮が8歳のとき妻子を捨てて出て行った父のいる会社「ヴァーグ・ミュージック・エンターテイメント」を陥れるチャンスにめぐり合い、24年ぶりに父と会う。懐かしがる父から会社の内部情報を聞きだし、相馬ファンドに情報を流す。 そんな時、ヴァーグに対し、複数がTOB(株式公開買い付け)をしかけてきた。フクジン、DPキャピタルなど。 地検の強制捜査を受けて逮捕者が出る「アクティブ・ゲート」とか、村○ファンド、ラ○ブ・ドア、楽○などを連想してしまう会社名や人物造形で、ニュースを思い出しやすく、経済的背景が分かり易い。 ニュースで最近聞くようになった『投資ファンド』や『TOB』はこういうことだったのかと、小説の形でお勉強が出来た 父親と娘、父への復習なども織り込んだ物語で、経済小説として読み応えがあった。 「週刊文春」2006年1/26〜11/9号に連載していたものである。 |
タックス・シェルター 幸田真音 朝日新聞社 2006/11/19 |
国税局調査部の宮野有紀(あき)は、離婚して娘が一人いる。意義ある仕事だとおもいながら、母親の職業が国税局調査官と知って周囲から拒絶され、子どもに嫌な思いをさせてまで仕事を続けるべきか悩むこともある。仕事ができて魅力的な女性である。 谷福證券財務部長の深田道夫は、地味であるが堅実で、緻密な情報収集力と、全体を見つめる確かな視線、偏らない冷静な判断力が特徴で誠実な人柄。 辣腕経営者だった谷山福太郎社長の急死で、ケイマンにおいた社長の個人資産の処理や、バブル時に購入した絵画の売却で坂東にかかわり運命が狂い始める。 谷福證券を担当した有紀と深田は出会い、お互い心魅かれる。 著者があとがきで「真面目だけが取り柄のごく平凡な主人公が、誠実さゆえに迷い込んでゆく『税』の抜け道を、物語を追いながら一緒にハラハラドキドキしてほしい」と言っている通り、二人の関係はどうなるのか、租税を回避できるのか、いつ見つかるのか、地味でなくなっていく深田はどうなっていくのか、最後まで気になって、こういう結末しかないのかなあ、とため息をついてしまった。 税金とは「社会で人々が幸せに暮らしていくために必要なお金を、みんなで負担するもの」だということ。 「税金っていうのは、悪いことをしてお金を稼いだ人間から、罰金を取るようなもんだ」という考え方には驚いた。少しでも支払う税金を少なくしたいのは誰しも考えることだが税金は「取られる」という感覚ではいけないのかもしれないと読みながら教えられた。 |
周極星 幸田真音 中央公論社 2006/8/13 |
幸田氏の作品の魅力は、女性では珍しい経済小説で、物語を読みながら経済のことも勉強できる所だ。国債や代行返上についてもニュースだけではわからないことを知ることができた。 だが、本書は経済小説というより、爆発的に経済成長している中国を描くひとつの要素として上海の不動産ローンの証券化の仕組みについて扱っている。 中国生まれの日本人で、日本と中国の狭間で育った若きファンドマネージャー織田一輝。日本人の父と中国人の母の間に生まれ、中国で育った、美貌の会社社長胡夏琳。日本の大手銀行から、上海支店に赴任し、中国でのビジネスの成否が、役員として日本に凱旋できるかどうかにかかる、銀行マン倉津謙介。織田に惹かれる日本人森下未亜。 |
日銀券 上 下 幸田真音 新潮社 2005/1/3 |
銀行のための銀行と言われ、通貨の番人とも呼ばれる日本銀行。ゼロ金利政策、量的緩和、国債の大量買い取りなど金融政策でなんとか景気浮揚を、景気回復をと日銀への期待は高まっている。 日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会は、総裁、副総裁、審議委員らの9人で構成される。金融政策を決める政策決定会合の責任と重みは想像以上のものがある。その日銀の副総裁に魅力ある若い女性芦川を設定し、実直な審議委員中井との恋愛物語とからめて近未来の日本をシミュレートしている。 前半の恋愛物語の部分が少し長く、もっと金融の世界を素人にわからせるための小説に徹して欲しいと感じた。 |
偽造証券 幸田 真音 新潮文庫 2005/1/17 |
堅苦しい日本を飛び出し、ビジネスの拠点をニューヨークに移した女性たちの実態を取材するため渡米した祥子、「ちょっと事件がらみのサスペンス・タッチで、ストーリーが次々と展開していくような経済小説」を書きたいと思っている。失踪した友人を救う為、元国防総省に勤め、現在は日本の都銀で特別調査課に属し、汚職や不正行為など秘密調査を行う真壁や外資系銀行で一緒に仕事をした元女性為替トレーダーたちと協力し悪と闘う。 著者の小説の魅力は、自らが生きた国際金融の世界を扱っている事と、ビジネスの舞台における女性の境遇を描いている事。ニューヨークという街で働き、思う存分輝いているたくさんの仲間たちへ、限りない敬意と、友情をこめて書いたのだそうだ、 著者が後書きで言っているように、主人公たちと一緒にニューヨークを実際に旅するようなつもりで楽しむことができる。 |
書名 | 出版社 | 紹介 | 読了日 |
偽造証券 | 新潮文庫 | 大量の有価証券と共に元エリート為替トレーダーが失踪した。大揺れのNY邦人金融界に飛び込んだ駆出し作家の祥子は、銀行内部の不正調査専門家と協力し、組織の巨悪と闘う。 | 2005/1/17 |
日銀券 上巻 下巻 | 新潮社 | 国民生活に直結し、その明暗を分ける「金利」を調節し、物価を安定させる使命を持つのが通貨の番人とも言われる日本銀行。この先、日銀にはなにができるのか、なにができないか。 | 2005/1/3 |
コイントス | 講談社 | 2004/8/8 | |
代行返上 | 小学館 | 2004/3/19 | |
藍色のベンチャー 上 下 | 新潮社 | 幕末の彦根で当時の最先端産業、染付の 陶磁器窯を起業した男がいた。商いの醍醐味、職人の誇り、官と民の闘い、そして夫婦の情愛を丹念に描いた著者初の経済歴史小説。 |
2004/1/3 |
有利子 | 角川書店 | 2002/10/14 | |
緊急対論 日本国債 | 2002/9/7 | ||
凛冽の宙(りんれつのそら) | 小学館 | 2002/4/2 | |
回避(ザ・ヘッジ) | 講談社 | 2001/10/21 | |
インタンジブル・ゲーム | 講談社 | インターネットによる銀行犯罪小説 | 2001/7/15 |
eの悲劇 | 講談社 | 2001/6/30 | |
傷 | 文芸春秋 | 2001/5/11 | |
日本国債 上 下 | 講談社 | 2001/4/25 |