地球上の不思議

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神々の指紋

宇宙はなぜこんなに
うまくできているのか

村山斉
集英社インターナショナル



2023/4/19
2012/1/31 発行
著者ーーーむらやまひとしーー1964年、東京生まれ。日本の物理学者。専門は素粒子理論。学位は、理学博士。東京大学数物連携宇宙研究機構(ipmu)機構長。素粒子や暗黒物質など。
宇宙の根幹に関わる謎の解明に取り組むとともに市民講座や科学教室などで講演を行っている。リニアコライダー・コラボレーション副ディレクター。日本とアメリカを行き来しつつ活動している。

なぜ太陽は燃え続けていられるのか。なぜ目に見えない暗黒物質の存在がわかったのか。なぜ宇宙はこんなにも人間に都合よくできているのか──宇宙の謎がよくわかる、

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 前書きには、中学生や高校生にも分るように書いた、とある。読みながら、その人達に向けて書いたのではないかと思えてきた。
 後書きに、「人類は残されている宇宙の謎にも果敢に挑戦しています。みなさんもこの挑戦に参加してみませんか。きっとひとつ謎が解けると、さらに深い謎が顔をのぞかせることでしょう。でも謎を解いていく楽しさは、推理小説のような面白さがあります。そして仲間ができたり、ライバルに会ったり、狂競争に勝ったり、負けたり、間違えたり、失敗したり、ぱっとアイデアがひらめいたり、いろいろなドラマがあって科学は進歩していくのです。ーーー中略ーーーいつか宇宙研究の国際会議でみなさんに会えるのを楽しみにしています。」

  あとわずかで人生がつきる年寄りに向けた言葉ではないなあ。それでも宇宙について今まで知らなかった人が知ることができたのは良かったかもしれない。


オデュッセウスの宇宙船
Odissea Stellare
ピーター・コロージモ
Peter Kolosimo
川名公平 訳
角川春樹事務所


2021/11/25
1997/7/8 発行
著者ーーー1922年、イタリア・モデナの名門の生まれ、幼少より厳格な教育を受け、ドイツの大学で言語学の学位を取る。戦後、ドイツや旧ソ連の学者と交流。69年「宇宙人の痕跡」(バンカレッラ賞受賞)で宇宙考古学の第一人者として注目を浴びる。作家。1984年、ミラノで死去。著書「ピカトリックスの秘密」「先史への宇宙船」「宇宙人伝説」「時のない地球」他。

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長い期間かかってやっと読み終えた。貴重な写真がたくさんあって、興味深かった。


アトランティスの発見
竹内 均
徳間文庫




2016/5/12
1991/1/1 文庫 発行
1978/2/ ごま書房 発行

約一万年前、突然地震と津波に襲われて海底に没してしまったといわれるアトランティス。高度な古代文明を築いたアトランティスの消失は“失われた文明”の 一つとして依然、謎に包まれている。地球物理学者、竹内均は従来の歴史学、考古学的アプローチとは別の立場から、“失われた文明”があった位置を推測す る。その地はクレタ島およびサントリン島を含むエーゲ海地域であった。実証的かつ果敢な論考。

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日本超古代文明とシュメール伝説の謎
世界最古の文明は
中央アジアの高峰にあった
岩田明
日本文芸社



2012/10/18
平成13年4/20 発行
世界の全ての歴史はクスターナに始まり、シュメールを経て、日本と西欧へ繋がっていった-。綿密な実地調査の結果に基づく豊富なデータから、シュメール人の故地は何処か、そして聖書に書かれている事柄のルーツは何かに迫る。

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著者ーーーー1930年、東京生まれ。
1955年、東京商船大学航毒科卒業後、元・三井船舶に入社。一等航海士。世界一周航路・ペルシヤ湾航路など海上勤務に従事。1983年、評論家として独立。大石泰彦・東京大学名誉教授に師事する。現在、著作・評論・講演などで活羅。主な著書に「最新中国の民生事情」(共著)「十六菊花紋の謎」(潮文杜)「消えたシュメール人の謎」(−胃書店)日本人はどこから来たのかj(騎虎書房)「日本超古代王朝とシュメール、の謎」(日本文芸社)など。

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他の資料
http://www.ican.zaq.ne.jp/rekishi/episode12.html


アトランティスの暗号

10万年前の失われた
叡智を求めて


コリン・ウィルソン


松田 和也 訳

学習研究社




2006/10/31
 過去1万年の間、3度にわたって人類を洪水や隕石による大破局が襲った。そのとき失われたはずの「高度に発達した科学」、そしてアトランティスの記憶の残滓が、エジプト・マヤ・メソポタミアをはじめとする諸文明の遺物に残されている。
 その「失われた叡智」の起源はどこにあるのか?コリン・ウィルソンが見通す先は10万年前。われわれが考えるよりもはるかに賢かった絶滅人類・ネアンデルタール人の存在だった。人類の意識拡大にかかわるウィルソン流古代文明論の決定版!(カバー)
 
 
 ハプグッドの著書「古代の海王たちの海図ーー氷河期における高度文明の証拠」を紹介する。かつてブームだったデニケンのことは「デニケンの本には嘘やでたらめが満載」と述べる。
 廃墟となった都市ニネヴェで発見された粘土板に刻まれた195兆9552億という膨大な数字は・・・・?

 ナスカの地上絵についてデニケンは、宇宙からの訪問者が引いたと主張するが、宇宙船や熱気球は必要ない、幻覚剤が浮遊感覚をもたらすのでシャーマンは、肉体の外へ出て空中から見ることができるのだと。

 シャーマンや、初期キリスト教についての歴史、テンプル騎士団、フリーメーソン、〈シオンの僧院〉の説明が長く、アトランティスの話はどこへ消えてしまったのかと思う中盤は少し飛ばし読みになった。

 「レンヌ=ル=シャトー」の魔術地形や「最後の晩餐」とマグダラのマリアとイエスについては、「ダ・ヴィンチ・コード」と同じで、元にした書物がオカルトだと批判の的になっているのに本書でも引用しているのはいかがかと思われる。
 
 ネアンデルタール人は複雑な文明を持っていた。その文明を築いたのは煉瓦とモルタルではなく「夢」だったという。
 人間の脳は奇妙な配線と容量を持つことができるらしい。
アトランティスは、地中海東部のキプロス島という考えを述べている。



謎多き惑星地球(このほし)

上 神々の爪跡

浅川 嘉富 著
徳間書店




2004/10/12
古代遺跡探索への旅立ち
T ホピの創造神話 U ペルー探索 V エジプト探索

 今までに類似本を何度となく何冊となく読んできたにもかかわらずまた手にとってしまった。もう知り尽くした事ばかりかと思ったら、マチュピチュについても今まで見た事もなかった角度からの上空からの写真や、大カタストロフィの仮説などが述べられ驚く。
 ピラミッドについても斜面が平面でなく中心線が窪んでいるなどと初めて知った。まだまだ謎は多いと実感する。
 この手のものは興味を持つ人は少数だと思うがなかなか興味深い本である。
  下 奇跡のオーパーツ




2005/2/8

W メキシコ探索 X 臨死体験者が眺めた先史文明崩壊の現場 Y オーパーツ Z ホピの預言

「シベリアの永久凍土に残されたマンモスの遺体」は急激な寒冷化現象によるらしい。発見して調べてわかった事は、見た目の印象と違ってマンモスは極寒の地では生きられない温帯の動物で胃の中にはイネ、スゲ、キンポウゲが含まれていた。
 アラスカやカナダの堆積層では大洪水のあとがみられる。「骨折してバラバラになった骨や毛のついたままの肉塊が、樹木と混ざり合いまるでミキサーで攪拌されたような・・・・想像を絶する凄まじさでこの地を襲い、地上のすべての動物や樹木を一気に押し流していったようだ」スマトラ沖地震の映像を見た後では津波が太古の昔に起こったかもしれないと思ってしまう。

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